「パパァ〜・・・来るかな〜・・・」
「大丈夫だよ」
そう言ったものの美咲は、
奈優が、本当に
パパを連れて来れるのか、不安だった。
真理ちゃんも、
さっきから、並び順を確認しては、
奈優が走って行った方角を見ている。
「あっ!奈優さんですか〜♪
パパのタクシー、恐らく、
クランネル国立公園付近ですよ〜♪」
↑真歩、通話
その頃、奈優は、
必死に渋滞中のタクシー1台1台に
「真理ちゃんのパパですかー!」と、
聞いて回っていた。
「真歩、本当に!?
だったら、もう少し先じゃない!」
↑奈優、通話
奈優は、エアバイを
急発進させながら言った。
「タクシー会社数社に、電話してみたら、
パパと同時刻くらいに、
港から出たタクシー、
みんなクランネル国立公園付近に
いるみたいです〜♪」
「わかったー!」
「ただ〜、問題が1つ発生しました〜♪」
「何よー!問題ってー!」
「時間です〜♪
今日はラストオーダー、
19時半らしいんです〜♪」
「えっ!?・・・わかったー!急ぐよー!」
時刻は、18:20分になっていた。