パパの誕生日

□パパの誕生日〜後編
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「パパァ〜・・・来るかな〜・・・」


「大丈夫だよ」


そう言ったものの美咲は、
奈優が、本当に
パパを連れて来れるのか、不安だった。


真理ちゃんも、
さっきから、並び順を確認しては、
奈優が走って行った方角を見ている。


「あっ!奈優さんですか〜♪
パパのタクシー、恐らく、
クランネル国立公園付近ですよ〜♪」
↑真歩、通話


その頃、奈優は、
必死に渋滞中のタクシー1台1台に
「真理ちゃんのパパですかー!」と、
聞いて回っていた。


「真歩、本当に!?
だったら、もう少し先じゃない!」
↑奈優、通話


奈優は、エアバイを
急発進させながら言った。


「タクシー会社数社に、電話してみたら、
パパと同時刻くらいに、
港から出たタクシー、
みんなクランネル国立公園付近に
いるみたいです〜♪」


「わかったー!」


「ただ〜、問題が1つ発生しました〜♪」


「何よー!問題ってー!」


「時間です〜♪
今日はラストオーダー、
19時半らしいんです〜♪」


「えっ!?・・・わかったー!急ぐよー!」


時刻は、18:20分になっていた。


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