桜が咲く頃
□桜が咲く頃episode4
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松本潤 目線
翌日俺は一人で朝の病院にいた。
というのも今日の昼から明後日まで地方ロケで東京にいられないからだ。
病院に無理を言って入らせてもらったのも ニノに会う機会を沢山持ちたかったからっだ。
病室のドアをそっと開ける。
M「・・・・・にの?」
N「おはよ、潤くん。」
ニノはそう、いつもと変わらない様子―寝癖のついた髪型で「おはよ、」と言った。
一瞬昨日の現実を忘れそうになるぐらい、普通のニノ。
M「あ、その・・・大丈夫か?
体の調子とか、その・・・。」
N「大丈夫よー、今はね。
昨日はちょっと泣きすぎて疲れちゃったけどさ。」
M「昨日・・・・ね。」
人間は思い出したくないことを過去の忘却の彼方へ捨て去るのだろうか。
昨日のことなのにやけに昔に思えた。
N「あのあと、相葉さん大丈夫だった?
びぇびぇ泣いたたし、もー心配しちゃったよ。
あ、あと翔ちゃんのTシャツもなぁ台無しにしちゃったし。
あとはおーのさんもね・・・・」
M「ニノ。」
俺はニノの言葉を遮った。
そして椅子に腰掛けニノと目線を合わせていった。
M「無理すんなよ。」