ShortT

□離れていても。N
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私の名前は佐藤小夜。
今日も広い家に帰ると一人。




和の「小夜」って呼んでくれる声が好きだった。




和の悪戯っぽく笑った顔が好きだった。



和の作詞した歌が好きだった。




和の可愛い手が好きだった。




和の全てが好きだった。




「神様はいじわるだね。



 私から和を取ったら何も残んないよ。。。」




私の声は誰にも伝わることなく消えた。



誰にも届くはず無いって分かってるのに、




今日もまた、居るはずのない和に話しかける。
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