青い林檎

□03
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「あ、あの卯柳さん!もし今日時間あったら練習見に来てくれん?!」
「……ちょうど比呂に届け物あったしいいよ」

「ってことで明、ついてきてくれるよね?」
「何がってことでなのか分かんないけどいいよ?」
ってことではってことでだよ。
説明めんどくさいんだよ。
だから端折っちゃった☆←
「…莉央、気持ち悪いですよ」
「ちょ、比呂酷い!折角忘れ物届けにきてあげたのに!」
「ああ、ありがとうございます」
朝学校に行こうとしたら偶然比呂ママに会って、
届け物頼まれたんだー。
比呂がタオル忘れるなんて珍しいよね。
こういうのなんて言うんだっけ…?

「弘法にも筆の誤り、かい?」
「あ、それそれ…ってわぁぁぁぁぁああ!!!」
ブツブツ呟きながら考えていたら真後ろに美人さんな男の人が立っていた。
あ、やべマジでいい。
一番のタイプは比呂だけど…←
「どうしたの莉央…って幸村くん」
「こんにちは、鈴御さん」
「知り合い…?」
「うん、1年2年のときクラス一緒だったの」
「え…で、その幸村くん(?)が何故私の後ろに?」
しかも考えてたこと口に出してないハズなんですが…。
あ、ま、まさかこのお方も比呂と同じ黒族?!
いやでもこんな美人さんが黒な訳が…。
いや、美人さんほど黒族か。
比呂しかり柳くんしかり。
「失礼だなぁ。俺は黒じゃないよ?」
「今明らかに心読みましたよね?!」
え、何これ。
私のキャラ崩壊?
「莉央、落ち着いてください」
「わぁあああああぁぁぁああああ!!!」
何なんですか!黒族は私の後ろからいきなり出てくるのが趣味なのか?!
これなら仁王くんといたほうが疲れないわ…。

「では仁王くんにそう伝えておきますね」
「やめてー!!」

三章END

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