二次小説

□左翔太郎の妄想日記「もしもフィリップが高校生だったら」
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フィリップは17歳か。
翔太郎はふと思った。
本来なら、高校生活を楽しんでいる年代なんだな。
俺は刃さんとおっかけっこしてたっけ。
そうだ、もしフィリップが高校生だったらどんな感じなんだろう。

==========

「園咲。先月の全国模擬テスト、校内では一番だそうだぞ。」
担任の照井先生がクラスメイトの前で発表する。
クラスメイトが冷やかす。
「園咲、やるなあ。」
「でも大学進学希望じゃないんだって?有名大学でも合格確実だろ?」
不思議そうにクラスメイトが口々に言う。
担任が帰り際に園咲を呼び出し、
「進路指導の左教諭がお前を呼んでたぞ。」
とだけ言い残して去っていった。
またか、と園咲は思う。

面倒くさそうに進路指導室に向かう。
進路指導室は空き教室の半分をついたてで仕切って、本棚を並べただけの簡素な部屋だった。
中央に三者面談ができるように普通の学習用の机と椅子を4つづつ置いている。
奥には教諭用の机と椅子が置いてある。
園咲は
「失礼します。」
と一礼して、進路指導室に入った。
教諭用の椅子に座っていた左教諭は立ち上がって言う。
「大学受験しないそうだな。」
椅子に座るよううながして、自分も真向かいの椅子に座る。
「はい。必要ないですから。」
「もったいない。君なら何処の大学でも受かるはずだろう。
普通、こういうところは入れない大学をなんとかして入れるようにとか、
そういった類の相談をするところだぞ。」
「翔太郎は、」
「左先生。」
園咲の言葉をさえぎって、左教諭が言う。
「左先生は僕を大学に入れてポイント稼ぎたいだけでしょ。
生徒一人有名大学に入れればそれだけで、格が上がるから。」
痛いところを突かれて黙り込む。
こういったやりとりは何度かしたが、いつも結論は変わらなかった。

「それじゃ生活指導を始めようか。」
左教諭は机を挟んだまま園咲の耳元でそっと囁く。
そのまま首筋に口づける。襟元の開いているところまで口づけて言う。
「まったく、いつも教室じゃきっちりとネクタイを締めているくせに、指導室に入って座るなり緩めて。
誘ってるとしか思えないな。」
「そんなつもりはないですけどね。考えすぎですよ。」
そういいながら、特に嫌がる様子は見せず、左教諭の好きなようにさせている。

「左先生」
園咲が目で窓の方を見やる。
夕日の赤い光が部屋へ差し込んでいる。
「あ、ああ」
一旦園咲から身体を離し、窓と廊下のカーテンを引き、入り口の鍵をかけた。

左教諭は園咲を机の上に座らせた。
薄茶色のブレザーを脱がせる。
シャツの少し長めの袖から出る指は細長く、きれいだと思った。
第二ボタンだけ残し、前をはだけさせる。
胸を丹念に撫で、乳首を弄ぶ。
園咲はえもいわれない感覚に吐息が洩れる。

ズボン越しに園咲のモノを触る。
「こんなになってるぞ。」
煽るように左教諭が言う。
園咲は少し顔を赤らめて目を逸らした。

左教諭は自分のズボンを脱ぎ、園咲のズボンも取り去った。
シャツと緩めたネクタイ。下半身は靴下と上履き。
机の上で足を広げて座るその姿はなおのこと扇情的に見えた。
左教諭は猛った自分を抑えるように園咲の中へと入っていった。
園咲のモノを手に収め、激しく動かす。
たまらず洩れる声が、苦痛からではないことを感じる。
「あ、んん」
勢いよく白い液体が飛び散った。
脱力して全身の力が緩む。
半開きの口に、とろんとした目をして、左教諭を見つめる。
その目はなにものにもかえがたく、この世のものではないような色気を感じた。
左教諭は激しく腰を動かし、園咲の中へと放った。

園咲はネクタイをきちんと締めブレザーを着る。
左教諭は言う。
「就職希望先は鳴海探偵事務所だったな。」
プリントの第一希望欄に書いてあった名を読みあげる。
「わかった。何度言っても無駄なようだ。
園咲、お前は鳴海探偵事務所に永久就職ということだな。」
園咲は、ぱあっと明るい表情をして、にっこりとうなずいた。

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