追憶のRiverside moon

□平穏揺らぐ
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 あの艶やかな長い髪、黒眼がちな潤んだ瞳、薄い唇や透き通りそうな白い肌、その幼さが抜けない顔立ちとは相対し、スタイルは文句をつけれないくらいそそられる。
 繊細かつ、綺麗さと可愛さを兼ね備えたまさにパーフェクト!神の産物ならぬ女神の産物!

 …なんて、彼女の転入当日に友隆は体から血が噴き出そうなほど熱く語っていた。
 かなり感情的で大げさな発想だったが、別に俺はその友隆の力論を否定はしなかった。

 俺も、授業中にその魅力的な長い髪を耳にかける仕草を見てキュンと胸の辺りが苦しくなりかけた。

 その容姿だったら、話しかけてくる奴に笑顔をみせて「うんうん」と頷いてるだけで人生が180度変わるに違いない。

 なのにそれをやらない転入生は人生を損して生きていると思うわけだ。




 
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