fortune

□prologue
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様々な種族の者が集う世界『エクスペ』
この世界は遙か昔より何度も戦争が続いていた。
その度に樹々達は焼き払われ海は濁り空は汚れた。
しかし何度戦争が起きようとも世界が崩壊する事はなかった。

光の巫……その存在のおかげで


光の巫はこの世界にはなくてはならぬ存在

神である四神の力を使い世界の均衡を守ってきた
長きに渡り何十年も何百年も…

現在世界には平和が訪れ人々や動物達、自然は何も脅かされる事はなく日々は過ぎていた





彼等が現れるまでは…







 * * * * *

巫が眠る部屋を後にしたイリアは広間への廊下を歩いている。


イリア…彼女は光の巫であるクレアの姉。巫を守る為の巫の守護者でもある。

そして巫の守護者はもう一人…


「…途が開きかけてる」

声がした方向へ視線を向ける。イリアの視線の先には青空色の髪をした青年が立っている

「シオン…」

シオンと呼ばれた青年。彼もまた光の巫を守る守護者である。



――途が開きかけてる――


その言葉の意味を解っているイリアは頷きシオンの横を通り抜ける。
そしてシオンも通り過ぎたイリアの後を追う様に歩き出す


 
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